消費者からひもとく購買意識の変化~消費者アンケートによる買い物意識~を発表

2023.9.14

この2年間で消費者の買い物はどのように変化したのか?また、今後、どのように変化していくのか?

カタリナマーケティングジャパンは、消費者に対し、食卓に馴染みのある食品や生活用品の値上げが続く中、この2年の日常の買い物でどのような変化があったのか(現在)、そして今後さらに値上げが続く場合、どのように変えていくのか(未来)についてアンケートを実施し、その集計結果をレポートとして発表いたします。

リンク 実購買データ(ID-POS)による前年同期比較分析版

当レポートについて

当レポートは、カタリナマーケティングの業務提携先でお金がもらえるお買い物アプリ「ONE」のユーザーを対象に実施しております。「ONE」はユーザーに対してアンケート調査が可能です。ONEのアンケートの特徴は、ユーザーが投稿したレシートの内容によって対象者を設定できることです。

カタリナは年間売上10兆円規模の実購買データを基にして実利をもたらすマーケティング(事実マーケティング)を重視し、活動を行っていますが、また、消費者の意識アンケートと組み合わせて、消費者の心理の事実を掘り下げる活動にも力を入れています。

調査概要

調査期間:2023年8月16日(水)~8月19日(土)

調査手法:ONE Appユーザー オンラインアンケート 

対象者:全国 20~69歳 男女個人

サンプル数: 549人  (男性:45.7% 女性:54.3%)

実施機関:お金がもらえるお買い物アプリ「ONE」(WED株式会社)


値上げに対する行動や今後についての意識調査の結果について

ここ2年、日常の食品、生活用品の値上げが続いているなか、消費者は「安い店」で「特売日やセールの日」に「価格の安い商品」を選ぶことが増えたと回答しています。

「お店選び」、「買い物スタイル」、「商品選び」でこの2年での変化のTOPスコア項目を並べました。それを並べると“安い店”を選択し、“特売日やセール日”を目掛け来店し、“価格の安い商品”を選ぶということになります。また、これらの項目は今後(未来)において聞いた質問でもTOP項目になっています。

また、今後、値上げが続く場合、“現在”までの変化を前提にして、今後(未来)も、 「安い店」で「特売日やセールの日」に「価格の安い商品」を選ぶことを増やしていく意向があるという結果となりました。つまり、この2年で変化した買い物の変化は、今後も値上げが続く場合、さらに強化されていく可能性があることを示唆しています。

では、具体的に「お店選び」「買い物スタイル」「商品選び」の変化を見て行きましょう。まずは「お店選び」からです。

「お店選び」で変化したこと、今後変えようと思うこと<複数回答>

上記は、お店選びの変化のグラフです。「お店選び」で変化したことや、今後変えようと思うことのどちらも「候補が複数あった場合、安い店で買い物する」が最も高くなっています。

変化した計は87.8%、変えようと思う計は89.1%と、“現在”も“未来”もお店選びで、コストセービングを考えている人が90%弱いることになり、お店選びは消費者にとってますます重要な要素となっています。

「買い物スタイル」で変化したこと、今後変えようと思うこと<複数回答>

上記は、「買い物スタイル」の変化のグラフです。「買い物スタイル」で変化したことや、今後変えようと思うことのどちらも「特売日やセール日に買い物をする」が最も高くなっています。「買い物の間隔をあける」は、“現在”より“未来”の方が6.6%高くなっており、今後、消費者の来店回数が減る可能性を示しています。

「商品選び」で変化したこと、今後変えようと思うこと<複数回答>

上記は、「商品選び」の変化のグラフです。「商品選び」で変化したことや、今後変えようと思うことのどちらも「価格の安いものを選ぶ」が最も高くなっています。

「商品選び」は唯一、変えようと思う選択項目が(変化した計が89.1%、変えようと思う計が84.0%)約5%減少しています。いろいろな商品の価格が全体的に上昇しているので、商品選択でコストセービングをするのは難しいと考える人が増えているのかもしれません。しかし、依然として84%の人は「商品選び」を変えようと考えています。

また、「価格差が縮まったので、高い商品を選ぶ」は2%ですが、上昇しており、価格の低い選択だけではない商品選びが増える可能性もあります。


以上、ここまでがダイジェスト版となります。レポート本編では、「自由記述:買わなくなった、買うのを控えたいと思うもの」(「商品選び」で“買わなくなった、買うのを控えるものが増えた/増やす”と回答した人に聴取))や、上記結果の「男女別」の結果、実購買データ(ID-POS)による前年同期比較分析のダイジェスト版をご覧いただけます。

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