2024年上半期、手に取られる機会の最も多かった新商品はこれだ!ベストヒットランキング2024【上半期版】

2024.7.31

カタリナ消費者総研は「新商品ベストヒットランキング2024 上半期版」と題し、日本のスーパー、GMS、ドラッグストアの年間売上の約6割を占めるカタリナネットワーク内小売店における年間売上約11兆円分のデータベースから、今年最も多く手に取られた新発売商品をランキング化。5つのカテゴリーでTOP5を発表いたします!

※今年最も多く手に取られた…対象商品の会計数をもとにランキング化
※新発売商品…2024年にカタリナネットワーク内で新たに確認されたJANコードから商品を特定、リニューアルなどを除いたものを新商品として定義

2024年の消費行動・世相を反映する注目の5つのカテゴリーにてランキングを発表

今回、カタリナ消費者総研では以下5つのカテゴリーを対象としランキングの策定を行いました。市場のサイズや競争の激しさに加え、近年の世相を反映して特徴的なカテゴリをラインナップに加えています。

それではさっそく、ランキングを見てみましょう!

ヨーグルト TOP5

近年の健康意識の高まりを受けて新商品の参入が相次いだヨーグルト部門。TOPになったのはダノンのダノン ビオ 朝摘み苺と白桃75g×4でした。四季それぞれに発表される季節限定シリーズは毎シーズン人気を博しています。2位のダノン ビオ 贅沢搾りぶどうは期間限定ではなく3月に発売された新定番のフレーバー。限定も新定番もランキングに入ってしまうという、そもそものダノンブランドの強さがランキングにあらわれています。

4位には明治から明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン HOME MADE STORYがランクイン。これまでの定番ラインだった明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーンの上位ラインともいえる商品で、リッチな味わいがウリの商品です。

グミ TOP5

キャンディー・ガム市場からの転換先として多くの商品が投入されつづけるグミカテゴリ。TOPになったのはバンダイのプリキュアフレンズグミです。人気アニメシリーズプリキュアの最新シーズンに登場するキャラクターやモチーフがかたどられたグミは過去作シリーズ分も大人気でした。

2位になったのは“食感系”の代表格ともいえるタフグミから新味のバウンシーマスカットがランクインしました。その他ランクインしているグミもそれぞれ食感に特徴のある商品が占めており、食味のみに限られない個性がより求められやすいカテゴリであることがわかります。

入浴剤 TOP5

1位になったのはバンダイのびっくらたまご ちいかわ ふろふちころりんです。社会現象ともいえる盛り上がりを見せている漫画作品“ちいかわ”のキャラクターマスコットが入浴剤のなかにセットされているという商品で、作品の求心力とともに伸びを見せました。なかにマスコットが入っているこのびっくらたまごシリーズは4位と5位にもランクインしており、シリーズ全体としては2002年からのロングセラー。1回分を溶かして使うというこのカテゴリの商品の特性をうまくとらえたヒットといえます。

冬に限らない利用シーンが開拓されつつある入浴剤カテゴリ。3位にはきき湯清涼炭酸湯 さわやかレモンの香り がランクインしています。きき湯清涼炭酸湯シリーズは2021年に「夏の疲労感」をテーマにしてリニューアルを行っており、ランクインした当商品もレモンの香りに湯色はクリアブルー(透明タイプ)と、新たな利用シーンの象徴とも言える商品です。

カレールー TOP5

カレールーカテゴリで1位になったのはX-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)<辛口>です。X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)そのものは昨年8月に発売され、ハウス食品約10年ぶりの大箱カレールー新商品として注目を集めましたが、今回はそのラインナップに満を持して追加された<辛口>の商品です。

「家の味」となる大箱カレールーカテゴリにおいて新商品がどれほど受け入れられるかは注目されたところですが、本商品は先行した甘口・中辛の人気を受け、満を持しての<辛口>が発売、その後の展開も上々のようです。

ノンアルコール飲料 TOP5

アルコール飲料は、多様化した飲用シーンに合わせるかのようにジン系RTDの投入や「低アル・微アル」と呼ばれるローアルコール商品などさまざまな商品がラインナップされるようになっています。それに呼応するかのようにノンアルコール飲料カテゴリでもさまざまな商品が充実。今回のランキングのTOP5のうち4つを占めたのは「スマドリ」を謳うアサヒビールのアサヒスタイルバランスシリーズの商品です。過去あったスタイルバランスシリーズの商品が「素肌サポート」「睡眠サポート」といったかたちで機能性表示食品として新発売されています。もはや味や度数に留まらず、機能性を持った商品が支持を集めた本ランキング。今後アルコール・ノンアル飲料領域での勝負を占ううえでいったいなにが軸になるか、注目です。

2位にはサッポロからサッポロ 濃い搾りレモンサワーノンアルコールがランクイン。アサヒスタイルバランスとは方向性が大きく違い、「居酒屋の手搾りサワーのような本格感」「いつもの晩酌と同じ気分で飲める」といったいつものお酒と変わらないというウリが特徴です。

2024年、最も手に取られることになる商品は!?
年間大賞を12月に発表!

今回、カタリナ消費者総研では2024年1~6月上半期版のヒットランキングをお届けしました。次回12月には2024年を代表した新発売商品はなんだったのか、年間大賞を発表いたします。変化の激しい食品・飲料・生活消費財市場。最も消費者の心をつかんだ商品はいったい!? どうぞお楽しみに!

※取り上げる商品カテゴリは今回発表の上半期版と異なる場合があります。